私の婚活の場はマッチングアプリと飲み会の場。
“飲み会”は合コンに限らず、保険や不動産投資関係の営業マンが顧客獲得の為に主催するパーティーや、フリーランスや経営者たちが人脈作りと情報交換を目的としたホームパーティー、イベント好きの陽キャ様達が企画するBBQ、ビール会、日本酒会、肉会、寿司会、果ては初対面の誰か知らん人の誕生日会にも行ったりする。
誘われたら、やばそうじゃなければ、とりあえずなんでも行く。
”フッ軽”は自分の長所だと自負している。。けど、
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マルチ商法勧誘は婚活飲み会あるある。
合コンで出会った男性から誘われて参加した飲み会。
飲み会を開くのが好きだという彼は、月に何度か、お昼はカフェとして営業しているお店を営業終了後に貸し切って、友達の友達を誘い合い、いつも男女20名くらいで集まるのだという。
これとは別だが、たまに主催者が3名くらいのグループでその幹事全員の仕事がフワフワしている飲み会に当たるときがある。
大抵、格安のレンタルスペースを借りて、食事もケータリングじゃなくて主催者の身内の手作りで質素、なのに参加費が男性6,000円、女性3,000円、みたいなやつ。
いわゆる”幹事ビジネス”。
ネットワークビジネス、マルチ商法でお金に四苦八苦している人たちがよく使う手法。
1回の飲み会で数万円の儲けが出て、人脈も増えるという、ネットワークビジネスにとっちゃ最高に効率がいい。。
私が参加したその会は、今回は特別サービスということで会費は要らないと言われて甘えさせてもらったので、幹事ビジネスが目的だったのかは分からない。
参加者の年齢は下は22歳、上は35歳、職業も現役大学生から小劇団の俳優、普段の生活では絶対に関わることのない人たちとの交流は楽しく、“婚活”とは少し違うけれど非日常的で有意義な飲み会だった。
会がお開きになって、参加者がバラバラとそれぞれ駅に向かう途中。
飲み会でちょっとだけ会話を交わした社会人1年目の23歳、営業をやっているという子から声を掛けられ、駅まで一緒に向かうことになった。
さっきは、10近くも年齢の離れた女には興味は無かろうと、ちょっとだけ話をして離れた子だった。
とにかくお顔が綺麗。スタイルが良い。目鼻立ちくっきりの濃厚ソース顔なのに綺麗。私の好みのタイプは薄い醤油顔だが、そんなの関係なくなる造形美。お金を出したくなる。
九州から就職を機に上京してきたそうで、まだあまり擦れてない感じが初々しい。
「ご飯さん、肌めちゃくちゃ綺麗ですよね。何使ってるんですか?美容医療とか?僕、実は美容男子なんですよ、色々教えてほしいです!」
まぁ、なんと可愛いらしいこと。美容男子だって。最近の子だぁ。やっぱり元々のお顔が綺麗だとモチベーションも上がるのかな。ていうか絶対お姉ちゃんいるでしょ。年上女性の転がし方を心得ている。
などと考え、会話しながら、帰宅した。
やっぱり2人の姉がいて、末っ子らしい。納得が過ぎる。
婚活マルチ商法勧誘体験談①:釣り針を垂らされ、

その翌日から、その年下イケメンから「おはよう」LINEが毎朝届くようになり、飲みに誘われ、サシで飲みに行くことになった。
前もって言っておくが、私にはこの23歳とどうこうなろうなんて考えも、恋愛感情も端から一切ない。
ただ、イケメンを見ながら飲むお酒からしか得られない栄養素があります。
サシ飲みの会計時、「僕から誘ったので払います!せめて自分の分だけでも!」と言われたが、若いイケメンを眺めながらお酒を飲んで、好きなものを食べ、寧ろ私はこの子にお手当でも渡した方がいいんじゃないかという罪悪感にも近い思いだったので、その伝票を寄越せとキャンキャンやってる様子も「なんと可愛らしいんだ」と、買う気は無いけど興味本位で立ち寄ったペットショップで子犬を見ている時のような感想しか出てこなかった。
それからも連絡は続き、何度かイケメンが誘われる飲み会にも、彼の友人枠で参加するようになった。
そんな中のある飲み会で、フリーランスで美容系の商品のPRをしているという女性のAさんを紹介してもらった。楽しく飲んで、また飲もうねー!と言っていつものように解散。
婚活マルチ商法勧誘体験談②:釣られた。
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その3日後、イケメンから
「この前の飲み会にいたAさん、メイクモデルを探しているらしいんだけど、どうかな?ご飯さんが協力してくれたらAさんも喜ぶと思う!」との連絡。
詳しく話を聞くと、Aさんが最近契約した表参道のサロンで、新商品のコスメのPRとしてビフォーアフターの写真を撮らせてほしいということだった。
私は先の飲み会でAさんとLINEを交換していなかったため、何のコスメなのかどういう写真を撮るのか良く分からなかったけど、「まぁいいや」で了承した。
表参道駅でイケメンと待ち合わせをするも、集合時間3分前に
「すみません!ちょっと遅れます!」と連絡がきた。
ちょっとってどれくらいだ。
私は動かずここに立って待っているべきなのか、
近くの路面店を覗く時間があるくらいなのか、どっちだ。
私は多分、細かい。イライラ。
(参考:デート相手の細かい所が気になる!!“そのぐらい…”で許容できない理由)
結局、10分くらい遅れてきた。
表参道に似合うスタイルの良さ~~~。「すみません!」と爽やかに謝る顔がイケメンだから許せる。
しかし、「こっちです、行きましょう」と歩き出した先に、不安がよぎった。
ハイブランドの旗艦店が立ち並ぶ通りから1本路地に入る。
合コンで何度かお世話になった一軒家イタリアンのお店を過ぎ、
待って、まさか。
あーーーー。
はいはいはいはい。
全てを理解しました。
オッケーオッケー。
MLM(ネットワークビジネス)。
自分のスタイルを大切にしながら、好きな時間に好きな場所で働ける。それが、ニュースキンのビジネスです。人から人へ製品やサービスを広めていくダイレクト セリングのビジネス モデルを採用しているので、中間コストが抑えられ、その分がビジネス会員へのボーナス等に還元されています。
ニュー スキン ビジネスの仕組み
(詳しくは、ニュースキン公式サイトへどうぞ)
婚活マルチ商法勧誘体験談③:覚悟を決めて流れに身を任せてみた
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「あっここならいいや。ごめん帰るね」と言えるまでの強さは私は持ち合わせていない。
何度かこの場所の前は通ったことはあって、ここに“ある”ということは知ってはいた。
もう、後に退けない。
社会勉強だと割り切ることにした。
1階はカフェスペースになっており、2階は美容器具とコスメがずらっと並んでいた。
私は2階でイケメンから、Aさんに身柄を引き渡され、もう何でもいいよ楽しんでやってやるよという気持ちで
顔写真を撮られシミ予備軍を見せられ恐怖心を煽られ、
謎の機械に指を置けば栄養が足りていないと大袈裟に心配され、
化粧を落とされ、その辺の壁を背にiPhoneで写真撮影
洗顔、化粧水、美容液、クリームなどなどたくさん塗られ、
コスメブースに移動して化粧してもらい、
再度その辺に立ってiPhoneで写真撮影。
まじで何のための写真…。メイクモデルとは…?
SNS載せるにしても、もうちょっとこう…あるでしょ。
化粧落とし~メイクアップまで全ての工程で商品のご丁寧な説明付き。
それらを、へぇ~、はぁ~、ほぉ~、のハ行適当活用で乗り切り、
合計2時間くらい、お肌を存分に可愛がってもらった。
とりあえず肌を他人にこねくり回されるのはエステのように気持ちが良かったし、結果的にツヤツヤになったので一通りお礼を言い、荷物をまとめていたところ。
Aさんから「ご飯さんは、イケメン君のことが好きなの?」と聞かれた。
いやいや、まさか、23歳www無理です。顔は爆イケで最高ですよね。
「そっかぁ、弟みたいな感じかぁ」
…ちょっとズレた位置で納得した様子。
1階に降りるとそのイケメンがいた。カフェはもう閉まっている。
何もない場所で、まさかずっとここで待っていたの君は…。
私のこねくり回された肌について、知っている褒め言葉という褒め言葉を全部出して来てるんじゃないかと思うほどわざとらしく褒めてくる。(もちろん全然悪い気はしない)
Aさんは鞄から分厚いカタログを出し、今日使った商品と私に足りないであろう栄養が摂れるサプリ、オススメの商品に次々とドッグイヤーと印を付けていく。
やたらと「オリンピック選手も使っている」ということを推してくる。その隣で「あー!これ僕も使ってます!」とかいう相槌を打ってくるイケメン。
商品は、正直、想像より金額が安くて意外だった。
しかし、ちっとも興味はないので
得意のハ行活用のリアクションで乗り切り、”ニュースキンジャパン 東京エクスペリエンス センター”を出て3人で駅まで向かう。
地下鉄の入口でAさんからは、「私ちょっと寄るところがあるから」と、
イケメンは「JRから帰ります」と解散となった。
これから2人で反省会なのかしら。
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つまり、私はマルチ商法の色恋営業をされていたわけだ。。
もう少し、私が若かったら、
逆にもう少し、歳を取っていたら、
年下イケメン色恋営業に見事ハマってたかもしれない。
”メイクモデル”をした日の帰宅途中
「AさんのLINE教えておくね!Aさんにもお礼言っておいて!」
とLINEが来たので、Aさんとイケメンに「ありがとうございました」と一文だけ送ったそれ以降、
23歳イケメンからは連絡が途絶えた。

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