婚活してたはずがマルチ商法の勧誘だった話。②【婚活友達できるかな編】

婚活

婚活してたはずが、マルチ商法の勧誘だった話その2。

その1はこちら。

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私の周りの悲しい現実。

適齢期と言われる年齢を超えた婚活女性の、

活動中に出会う同性の“婚活仲間”との関係の浅さと薄さと言ったら、ない。

例えるなら、公衆トイレに備え付けてあるような質の悪いぺらっぺらのトイレットペーパー並み。

使おうにも、薄すぎて途中で破けたりする。

なんて言い草…

もちろん無かった時のことを考えればあるだけで本当にありがたいし、そもそも使わせてもらう身で、文句なんか言えないんだけど。

個人的に、私はTwitter(ネット)とリアルは分けたい性分なので、

(というかリアルで吐けないことと自らの汚いところばかり出しているアカウントなので合わせる顔がないだけ)

Twitterの相互フォローの方々にはリアルでは会えない。

片や、リアルの友人はほとんど余すことなく結婚しているし

していない友人も独身謳歌を高らかに宣言している。

そのため、出会いの場では本来の目的である”婚活”として、パートナー候補の男性を探すとともに、

他の出会いの場に誘い合える、同じ状況下の女性の“友人”も同時進行で探していく。

もちろん、その中には本当に気が合って2人で飲みに行くようになったり

婚活そっちのけで飲んだくれて、

「もうさ、お互いこのままだったら将来同じマンションか近所に住んで、ゆるい阿佐ヶ谷姉妹みたいな生活しようよ。

過度な干渉はしないけど、たまにお互いの部屋でお茶とか飲んでさ、持ちつ持たれつ孤独死防止のためにさ、」

などと、老後の約束をするまでの仲になるパターンもあるのだけど。

しかし、ほとんどの場合は哀しきかな、温度のない“相互扶助”の関係。

お互いに人集めに困ったときに利用し(助け)合う。

1回飲み会で会っただけの、名前と年齢と、なんとなくの職業くらいしか覚えていないような関係性の女性を

“何度か飲みに行った『飲み友達』”

という設定で示し合わせ、頭数を合わせる。

当たり前だけど、そのような“飲み友達”は私に対して何の情もないので

『職場で近くにいた人がコロナに罹ってしまい、万が一皆さんに迷惑をかけたら申し訳ないので今週末の飲み会は欠席します。ごめんなさい』

と直前にも代打も立てずに平気で言ってくる。

『分かりました。○○さんもお身体にお気を付けて。

また、是非』

と言うが、

大抵の場合、その後にはお互いに連絡を取ることはなく、

多分一生、その女性に会うことはない。

本当に何度あったことか、数え切れない。

ほんとかな?ほんとにコロナだったかな?

““飲み友達” ”の愚痴になってしまった。

マルチの話をしたかったんだった。

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飲み会終わりの帰宅途中、出会った男性陣そっちのけでその場にいた女性とばかりLINEを交わすことも少なくない。

自分に興味を持たれるのは男女関係なく嬉しいし、

“絶対無理”と思わない限り、私は初めてのお誘いには都合がつく限り必ず参加する信条。

今回のマルチ女さんとの関係もそういうところから始まった。

マルチ商法勧誘の特徴①:浅い内容で必要以上に煽ててくる

飲み会が終わって、全員で駅までぞろぞろと向かっているとき

「ご飯さん本当にドタイプ!もっと話したい!」

と同年代の女性から言われた。

全然悪い気はしない。

帰りの電車でも好き好きアピールが凄くて、

トントン拍子で休日にランチに行くことが決まった。

場所は、お互いに出やすい所ということで恵比寿に。

誘ったのは私だからと、向こうがお店を探してくれて、

「ここのお店はどう?」と、お洒落なカフェのURLが送られてきた。

約束の日、12時前に改札口で待ち合わせをして、一緒にお店に入る。

そこまでは何も変なことはなかった。そこまでは。

店員さんが水とメニューを持ってきてくれる。

2人で見やすいようにメニューを横に広げたその時、

「私食べてきたから大丈夫」

大丈夫?大丈夫とは?食べてきた?12時に?ランチの約束で?

頭いっぱいに広がるはてなマーク。

ほとんど混乱状態の私は

「え!!ごめん、私がっつり食べるけど平気!?」

と謝ってしまった気がする。いいや君は何も悪くないよ。

ドリンクのページを開き、飲み物はどうするか聞くと

「うーん、とりあえずコレ(水)でいいや

と返された。

ハンバーグプレートのランチセットを1つだけ注文した。

注文を取りに来た店員さんも「おひとつでよろしいですか…?」と明らかに困惑していた。

店員さんが去った後もメニューは下げられず不自然にテーブルに置かれたまま。

はてなマークは消えない。

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とりあえず私が注文したハンバーグが来るまで、

「この前の飲み会どうだった?」

「どんな人がいいの?」などの

当たり障りのない会話が続いた。

しばらくしてハンバーグが運ばれて来て、

ごめんね、いただきます、ちょっと食べる?

めちゃくちゃ気を使った。

食べ始めると、相手はスマホを取り出し

「ちょっと電話してくるね、すぐ戻るから」

と店の外に出ていった。

1人になって、

朝ご飯が遅かったのかな

何かの理由でランチの約束が重なっちゃったのかな、

食べないのに、何しにここに来てくれたんだろう、

自分が誘った手前、キャンセル出来なくなっちゃったのかな、

ちょっと申し訳ないな、などと考えていた。

3分くらいして

「ごめんねー!何話してたっけ!」と戻ってきた。

私は3分間ほかのことを考えていたので、3分前の会話は覚えていない。

「ご飯さんは何歳までに結婚したいの?」

何歳だろう、何歳とかはないな、見つかったらかな。

「えー、じゃあ3年後はどうなってたいとかある?5年後でもいいよ」

ピーーーーン。

マルチ(ネットワークビジネス)だ!!!

マルチ商法勧誘の特徴②:夢を語らせようとしてくる。

私は大学の頃に、派遣バイトで知り合って社会人バスケサークルに誘ってくれた女性から

渋谷のカフェで全く同じ質問をされている。

そして、その人もまた、

私の将来について根掘り葉掘り質問してきて、

「普通に就職するのもいいけど、一握りの成功者になるためには普通じゃだめだよね。どうしたらいいかな。」

と、私に2時間以上も成功者になるためのハウトゥーについて、有難いお話しを聞かせてくれた。

今考えると大学生に、めちゃくちゃ恐ろしい誘い。

しかし、我ながら性格が悪いと思うが、「社会人のまあまあの年齢で自分と同じ派遣バイト(コスチュームを着て販促するやつ)をしている人」として見ていたので、どんなに立派なことを言われても響かず

「せっかく親に大学まで行かせてもらったし、とりあえず企業には就職したい」

という私の意見と、

「だからこそ、就職するなんてもったいないよ」

という相手の意見とで、

ひたすら押し問答をしていた。

渋谷の一等地にある、なかなか混んでいるカフェで各々1ドリンクしか注文せず、それが飲み終わった後はずっと水で粘っていたので、ディナータイムに近づいたこともあってか最終的に店員さんに退店を促された。

(当時私は大学生だったせいか特に何も思わなかったけど、社会人になってからこれをやるのは異常なことだと今なら分かる)

結局、諦めたようでその人から連絡は来なくなったけど、

「バスケ上手い友達いたら連れてきてよ」と言われて連れて行った大学の友達から

「○○さんから、話された?あれアム○ェイだよね?」と言われて、

そこで初めて自分がネットワークビジネスの勧誘をされかけていたことを知った。

マルチ商法勧誘の特徴③:たまたま運良く今なら会える「尊敬できる凄い人」が出てくる

10年以上ぶりに、当時と全く同じ内容の質問をされていることに

もはや面白さを感じる。

振られた質問に適当に答えていくと、

「え!!だめだよ!やりたいことは紙に書き出してマップを作るんだよ」

「イメージして行動しないとただ時間が過ぎていくだけなんだから」

「でも、私も前はそうだったんだよ。私にこういう考え方を教えてくれた人がいてね…」

「ご飯さんにも会って欲しいなあ、あ、ちょうどさっきその人と電話してたの」

香ばしいワードが出るわ出るわ。。

台本でもあるんだろうか。

10年以上も書き換えられていない超ロングヒットな台本が。

もうどうでもいい。

数分前にこの人に“申し訳ない”と思っていた自分に笑える。

私はここに何しに来たんだ。

もう、こうなりゃヤケ。

私のハンバーグプレートに付いてくる食後のコーヒーまでの暇つぶしに、めちゃくちゃ興味あるふりして引っ張れるだけ引っ張ろうと思った。

マルチ商法勧誘の特徴④:“満たされている”のに、カフェで水しか頼まない

私に会わせたいという「凄い人」というのは、”ツバキさん”というらしい。

(フェイクだけどこんな感じの源氏名みたいな名前)

ツバキさんは、自分で事業をやっていて、確固たる自分軸があり、同じく個人事業主である旦那様(でも事実婚?)からも溺愛され、歩くパワースポットと呼ばれており、悩み相談をする人が全国に絶えないのだそう。

普段は世界中を飛び回っているため、なかなか会いたくても会えない人物なのだが、コロナ禍で日本に帰ってきている。しかし、また来月からヨーロッパへ行ってしまう予定なので、今会えるかもしれない私はとても幸運なタイミングにいて、もの凄くツイているらしい。

マルチ女さんは、ツバキさんに会ったことで世界が広がり、今はとても”満たされている”生活を送っているという。

遠回しだけど、明らかにこちらの人生は満たされていないという前提で話をしてきている。失礼な。

うんうん、そうなんだ、すごい、へぇ〜、いいなぁ〜

の5語で返答していると、すごく強引に話を持っていき、目の前で電話をかけ始めた。

オシャレなカフェで、注文もせず水しか飲んでいないやつが通話をはじめた。

しかもスピーカー。

やばすぎる。

ちょっとさすがに…と、最小の音量にしてもらう。

電話口の向こうは、偽アンミカみたいなコテコテの関西弁の喋り口調の女性だった。

「え〜、〇〇ちゃん、私もう忙しいねんけど〜、何?お友達何ちゃんやっけ?ご飯ちゃん?う〜ん、日によっては30分くらいやったら時間取れるねんけどなぁ〜いつがええの」

ものすっごい渋々感を出されながら、ものすっごい予定を詰めてくる。

ていうか、めちゃくちゃ物分かりの良い人だなぁ。まるで事前に打ち合わせをしていたみたいだあ。

それより初対面なんですけど。なんか口調がめっちゃ失礼なんですけど。

そもそも私、ツバキに会いたいとか一言も言ってないねんけど。

「来週の~」とかいう具体的なワードが出てきたので、

ちょっと今は予定が分からないから確認してから改めますと、丁重に終話。

どっひゃ~!と思いながら、凄いパワーがありそうな人だね!とお世辞を述べると、

「パワーやばいよ!あ、写真あるよ」とツバキさんの写真を見せてくれた。

その写真の「圧」も強烈だった。

一言で言うと、“ハワイ在住の日系人女性”という感じ。(語弊がある、ごめんなさい)

ニカッ!!っと効果音が聞こえてくるような笑顔。

以下、純粋な悪口ですが

洗い晒しのような髪質と、化粧っ気がなくシワが深く刻まれ唇の色が他と同化するくらいに焼けた肌、ゴツいハワイアンジュエリーに、目の印象が強くないので多分他のアイメイクはしていなさそうだけど瞼の上はものすごく素晴らしい発色のターコイズブルーだった。

本っっっ当に決して褒められたことではないが、私はおおよそ、人を見た目で判断する。

その判断基準でいくと、普段絶対に関わらない人種。

何枚も写真を見せられながら、いかにツバキさんが素晴らしく尊敬できる人なのかを説かれていたが、

正直、私はハンバーグ以上に、ツバキさんの威圧的にまくし立てるような関西弁と色々と濃い写真を見させられ、完全にお腹いっぱいだった。

もう満足。この年になってがっつりマルチ/ネットワークビジネスの勧誘に遭うとは。

こういうのって上京したての若者とかが狙われるんじゃないの。。

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さて、私の食後のコーヒーも飲み終わって、会計をしようと店員さんを呼ぶと

「お一人様ワンオーダー制で…」

と気まずそうに言われる。

…そりゃそうですよね。。

マルチ女さんはすごく渋々、一番安いソフトドリンクを注文し、

私も渋々、コーヒーのお代わりを頼んだ。。

マルチ商法勧誘の特徴⑤:「金持ち父さん貧乏父さん」のゴリ押し

この後どうする?と聞かれたので、予定がある(嘘)と伝えると

一緒に本屋に行こうと思ってたんだけど、ツバキさんに会う前に読んでおいてほしい本があって!

金持ち父さん、貧乏父さんを勧められた。

マジでマルチ勧誘フルコースだな。

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後から思い出したけど、

大学時代に渋谷のカフェで勧誘してきた女の人もLINEのアイコンをハワイのウミガメにしていて、

バスケの仲間から“ホヌちゃん”(ハワイ語でウミガメ)って呼ばれてた。

マルチってハワイに関係するんだろうか、、

それとも成功者=ハワイっていうイメージなのかな。。

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